TOPArchive 過去の萩高かわら版(2020.11)

2020年11月30日(月)

リケジョ・リケダン大奮闘~「科学の甲子園」山口県大会に本校から2チームが出場しました~

「科学の甲子園」は、物理、化学、生物、地学、数学、情報という幅広い分野の筆記競技、実験競技、総合競技で競う、まさに科学的知識・思考力No.1決定戦です。その山口県大会に本校から、2年次生(Aチーム)、1年次生(Bチーム)の2チームが出場しました。中心となっているのは、科学部の生徒たちです(加えて、有志の参加でチームが編成されています)。

 午前中は、筆記競技。それぞれの会場で、緊張した面持ちの高校生たちが問題に取り組みます。問題の中には、教科書には載っていないような難問も。さて、A・Bチームそれぞれの出来はいかに?

 午後のスタートは、3人1組で行う実験競技。実験室から帰ってきた生徒たちは、首をかしげながら、「なんだか変な数字(測定結果)が出ましたー。」そんな試行錯誤をしながら、科学は発展していくのです。

 大会の最後を飾るのは、同じく3人1組で挑む総合競技。今回の課題は、 「支柱(筒)の強度を高めよう!」

 コピー用紙で作成した筒を組み合わせて、何リットル分のペットボトルを支えられるか(競技1)と、同じく筒で、与えられた荷重にぎりぎり耐えられる状態をつくるか(競技2)の二つの競技で競います。この競技は事前に課題が示されているため、Aチーム、Bチームとも、大会までに学校で綿密に練習を重ね、この日に臨みました。が、やはりなかなかうまくはいかないもの。競技1では、思いがけず早く重さに耐えられなくなってしまったり、逆に競技2では、いつまでたっても紙の筒が頑張り続けたり。ただし、これは萩高校だけではなく、他の学校も。「湿気で強度が変わってくるのかなあ」といった声も聞こえてきました。これぞ探究ですね。

 総合結果は、Aチーム16位、Bチーム21位(いずれも25チーム中)でした。

 Aチームは、筆記試験で8位と大健闘。学校規模の大きな進学校が複数チームを編成してくる中でこの順位はすばらしい成績です。

 また、Bチームは総合競技で13位と奮闘しました。1年次生でこの成績はお見事。来年が楽しみですね。

 本大会は、山口県内のすべての高校生に参加資格がありますが、やはり科学部や探究科(自然科学科)での日常からの取組がなければチーム編成は難しく、北浦地区から参加するのは萩高校のみです。「萩高校だから、できる体験」の一つといえるでしょう。

 参加生徒の皆さん、よく頑張りました。競技に真剣に挑むみなさんの姿がとても誇らしかったです。

2020年11月30日(月)

本校・分校 美術 交流作品展  in 奈古分校

萩高等学校の美術Ⅱ(3年生)と、奈古分校の美術Ⅰ(1年生)の授業で制作した作品を交換して展示しています。

 こちらは、奈古分校に展示した萩高本校の生徒の作品です。

 150周年を迎えた今年、「いま、ここで」学ぶことについて、表現したものです。日頃見慣れた風景を自分だけの視点で見つめ、じっくり仕上げたものです。

2020年11月28日(土)

野球部のボランティア活動が、「碧い風」で紹介されています!

野球部や柔道部は、部活動だけでなく、応援してくださる地域の皆さんへの感謝の気持ちも込めて、毎週、校内や、世界遺産の中にある学校周辺の路上の清掃活動をしています。

 このほか、今年は中止となりましたが、野球部は、毎年萩の夏祭りで、住吉祭御船謡巡行の曳き手を務めながら、街中のゴミを拾う活動も行っています。

 その様子が、中国電力が発行する地域の魅力ある人物や資源等にスポットをあてて紹介する中国地域のPR・情報誌「碧い風」の中の「伝統芸能を紡ぐ人々」のコーナーで紹介されています。

 伝統芸能の継承に、自分たちができることで協力する姿を、ちゃんと見てくださっているんですね。

 ありがとうございます。

 https://www.energia.co.jp/eneso/kankoubutsu/wind/pdf/vol100.pdf

2020年11月25日(水)

スポGOMI甲子園決勝大会 リモートの部2位

11月22日に、海と日本プロジェクトスポGOMI甲子園決勝大会が行われ、本校JRCの3名(金田さん、石川さん、中川さん)で構成する「萩高校ぴっぴ愛好家」が、リモートで参加しました。  

 競技場所として選んだのは、世界遺産の恵比須ケ鼻造船所跡地に近い防波堤周辺。漂着ゴミが散乱していますが、足場が悪く、なかなか掃除が行き届かない場所です。3人は、水泳やフットサルで鍛えた身体能力を活かし、60分間、要領よくゴミを拾い続けました。

 大量のペットボトルや発泡スチロールの他、キムチの樽などもあり、1時間で40kgを超えるゴミが集まりました。集まったゴミを見て、関係者一同、優勝を確信していましたが、上には上がおり、惜しくもリモートの部準優勝という結果でした。

 優勝することはできませんでしたが、海岸のゴミを減らすことには大いに貢献できました。これからも、JRCで海岸の清掃活動を続けていきたいと思います。

2020年11月24日(火)

読書の世界でも萩高旋風①~ビブリオバトル山口県大会で本校生徒が大活躍!~

 「ビブリオバトル」は「書評合戦」とも言われ、ビブリオバトラー(発表者)たちがおすすめ本を持ち合い、1人5分の持ち時間で自分のおすすめの本を紹介した後、観客が一番読みたくなった本、「チャンプ本」を決定する、新しい形の読書活動です。萩高校でもこの取組に力を入れ、国語の授業で実施したり、校内大会を開いたりしています。

 10月25日(日)、萩市立図書館において、そのビブリオバトルの山口県No.1を決める大会「第3回ビブリオバトルチャンプ本山口県大会」が開催され、本校からは2年次生上田桜香さん、関美心さん、1年次生坂田彩月さんの3名が出場。坂田さんが紹介した「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が見事、最優秀に当たる「グランドチャンプ本」に選ばれ、上田さん、関さんも「長州ファイブ賞」を受賞。3人以外はすべて社会人(しかも、県内各地で行われたビブリオバトルの優勝者!)という中で、見事萩高生が全員入賞を果たしました。

 3人の発表は、どれも「その本の面白さ」を伝えるとともに、「その本が好き」「この登場人物が素敵」という思いが伝わるものになっていたと思います。そして3人とも、本の内容を自分の日常生活と重ね合わせて捉え、説明できていたところが、高い評価につながったのではないでしょうか。

 3人のおすすめの本。ぜひ、読んでみてください。

 【グランドチャンプ本】坂田彩月さん 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ)

 【長州ファイブ賞】《伊藤博文賞》関美心さん 「盲目的な恋と友情」(辻村深月)

           《井上勝賞》上田桜香さん 「かがみの孤城」(辻村深月)

2020年11月20日(金)

あの感動をもう一度~「紺野美沙子さんトークショー」が「はあぶビジョン」で放映されます~

 萩・阿武地域のケーブルテレビ「はあぶビジョン」では、情報番組「はあぶEye」の中で、いつも本校・奈古分校の学校の様子をニュース等でとりあげていただいています。ありがとうございます。

 それに加え、この度、11月22日(日)10時から(再放送は当日15時、21時から)、本校の創立150周年記念行事として開催した「紺野美沙子さんトークショー」の模様を、特集番組として放映していただくこととなりました(番組名「萩高校150周年記念 女優 紺野美沙子氏 講演会」)。  

 早いもので、トークショーが行われた10月18日から1か月。今回の行事は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、多くの方に公開することはできませんでした。当日ご覧いただけなかった皆様にも、この放送をご覧いただくことで、当日の興奮・感動を味わっていただくことができるのではないかと思います。

 ぜひ、ご覧ください。

 【「はあぶビジョン」121ch 11月番組表】(「はあぶビジョン」ホームページから)

 http://www.haginet.ne.jp/users/hagitv/image/20201101timetable.pdf

2020年11月20日(金)

「高校生熟議2020」第2回ファシリテーター研修を実施しました

萩高校では、毎年山口県高等学校PTA連合会(県高P連)の御後援、御協力をいただき、高校生熟議を実施し、ふるさと萩のまちづくり、活性化をテーマに、2年次生全員による活発な議論が行われます。

 今年度の熟議は、11月24日(火)に開催されますが、その際に各グループでの議論を盛り上げ、まとめるファシリテーターの第2回の研修を、11月18日(水)の放課後に行いました。

 今回の研修では、県高P連の山本先生を講師にお迎えし、ファシリテーターたちが実際に熟議を経験する形でファシリテーターの役割について確認をしました。

 今年度の熟議のテーマは、「これからの萩市のために私たちにできること」。それを導き出すために、「萩高生の強み・弱み」「萩のまちの強み・弱み」について考え、それを基に、高校生である自分たちができることを考えていく。学校での学びと社会とのつながりを実感できる、そういう時間の中で、ファシリテーターたちは、本番での自分の役割について理解を深めたようです。山本先生、ありがとうございました。

 本番は、11月24日(火)、14時30分から16時20分の日程で行われます。どんなアイデアが飛び出すか、楽しみですね。

2020年11月19日(木)

令和2年度 中国高等学校駅伝競走大会出場

11月22日(日)に山口市阿知須のきらら浜で開催される中国高等学校駅伝競走大会に、男女で出場します。

 予選会の県駅伝では、萩東中出身1年生の伊藤羽純さんが、第4区で区間3位の素晴らしい粘りのある走りを見せてくれました。彼女は練習も常に全力で取り組み、一度も弱音を吐いたことがありません。普段は、かわいらしい印象の羽純さんですが、襷をもらった瞬間に、勝負のスイッチが入ります。間違いなく中国駅伝でも大活躍してくれると思います。

 男子の部も1年生が大活躍してくれました。第6区を走った萩東中出身の日隈敦士くん。彼はアドバイスしたとおりにガンガン走ってくれます。もう一人は、第7区アンカーを任せた萩西中出身の武波敬くん。彼は、ありとあらゆることを分析して走り、何としてでも一秒を削り出してくれます。そして、やはり頼りになるのは3年生の力です。三隅中出身のエース朝枝凌くん、阿武中出身のポテンシャ№1の藤村俊介くん、競歩でも駅伝でも活躍するむつみ中出身の末成壮司くんの三人がチーム全体を牽引してくれます。中国駅伝でも、全員が持っている力を出し切り、私たちをわくわくさせてくれる走りを見せてくれると思います。ご期待ください。

県駅伝にて

3年 藤村俊介

新型コロナウィルスの影響で多くの大会が中止や延期になっている中、こうして中国大会を開催していただけることに感謝し、本番では男女ともに一秒を削り出す走りで、次の走者に襷を渡します。萩高校の応援よろしくお願いします。


3年 末成壮司

全員で中国駅伝への切符をつかみ取ることができて、うれしく思っています。臨時休校中に思うように練習ができなかった時も、各自が努力してきた結果だと思います。今回は、補員でしたがキャプテンとしてチームのサポートに全集中しました。中国駅伝では県駅伝よりも1秒でも速くゴールできるように全員で戦います。


3年 朝枝凌

今年の駅伝は男女ともに中国駅伝を決めることができました。新チームとして活動した1年間、コロナの影響を受け、皆で練習する機会が減って苦労しましたが、今は、一人一人が自分のできることをやり遂げたと感じています。そのように感じることができたのは、周囲のサポートがあってのことです。僕は、1年生のころから、レギュラーとして県駅伝を走ってきました。故障に苦しんだ1年、初めての1区10㎞を任され緊張した2年、そして最後の駅伝では、今まで支えてくださった先生方、保護者の方、チームメイトに感謝し、自分らしい走りをします。


優勝する準備も完璧!

全員で本気をつなぐ萩高陸上部!!


1区は任せたよ!

2020年11月18日(水)

萩高オリジナル「防災検定」で生きる力アップ!~防災避難訓練を実施しました~

 11月10日、今年度第2回の防災避難訓練を実施しました。

 今回の訓練は、震度6強の地震発生を想定。生徒は緊急放送の指示に従い、無言で速やかに避難を行いました。

 その後、体育館において本校教員が作成したオリジナル「萩高校防災検定」に全生徒・教員がチャレンジ。問題は予想以上に難しく、皆、頭を抱えながら問題に取り組んでいました。問題の一例をあげると、


 第3問 あなたが外にいる時に大地震が起きた場合、次の中で最も正しい避難場所は?

    ① コンビニエンスストア  ② ガソリンスタンド  ③ 交番


 ちなみに正解は②のガソリンスタンド。強固なつくりになっており、火災にも強いとの解説がありました。

 解答・解説を行ってくれたのは、JRC部の部員たち。日本赤十字社では防災教育にも力を入れており、防災に関する研修も行われています。部員たちの解説は大変わかりやすく、「なるほど」と思わされることが多くありました。

 整然とした避難訓練に加え、みんなで知恵を寄せ合って学びあう取組。これも、本校がめざしている「探究」の一つ。生きる力を育む取組です。

2020年11月17日(火)

秋の夜長の音楽祭に参加してきました

 11月7日(土)18:00から、森井家住宅にて開催された「秋の夜長の音楽祭」に参加させて頂きました。演奏会主催者の徳地様は、森井家住宅での行事を定期的に行っておられ、萩の歴史建造物を利用した地域の活性化を試みていらっしゃいます。森井家住宅は、江戸時代の古民家で、「歴史的風致形成建造物」に指定されています。この度は、この古民家の土間で10名の合唱部有志が女声合唱を披露しました。校外での演奏会は今年度初ということと、雰囲気のある歴史的空間で歌えたことに、参加生徒は喜びを隠せない様子でした。演奏後に、来場者のみなさんからは感動の声が上がったり、コロナ渦での活動へのエールを頂いたりと、心温まる演奏会となりました。

【演奏曲目】

  ・ふるさとの四季より 「もみじ」  源田俊一郎 作曲

  ・歌おうNIPPONプロジェクトのために 「ほらね」  松下 耕 作曲  伊東 恵司 作詞

2020年11月16日(月)

「「生徒の喜びが、自分の幸せ」コロナに負けずに突っ走った体育科田中先生」

 9月5日に行われた体育祭。コロナ禍で実施を見合わせる高校も多い中、様々な対策を実施し、見事開催に漕ぎつけた萩高校。開催に至るまでの渦中、ひときわ奔走した体育科の田中先生。今回は彼のアクションとそれを動かした想いにフォーカスを当てていきます。

できる方法を模索しながら楽しめた準備期間

−− はじめに、コロナ禍の今年、なぜ体育祭を実施しようとしましたか?

 田中 体育祭は体育の一番のメイン行事なので、できる方法を模索することが大前提でした。今の3年生にすごい思い入れがあって、柔道部や、学年も持ち上がっていました。泣いて喜んだり、泣いて悔しがったりとか、そういう心を本気で動かす経験をさせてあげたいな、という思いがありましたね。「体育祭とか行事で絶対人は成長するからな」って体育の先生たちで意見は一致していました。


−− 一致していたんですね。準備段階で大変だったことやハードルに感じたものはありましたか?

 田中 一番のネックは応援合戦をやるかやらないか。正直僕も最初は、応援合戦はなくても良いんじゃないかなと思いました。やっぱり準備が大変で、夏休みからずっと幹部がやるようになるから、そこで密を避けるのは不可能だろうなって思ってました。ただ、「体育祭をやるからには応援合戦は外せないのでは」と体育科の中でも意見が出ました。「ああ、まあそうか…」と。かなりリスクはあるな、と思いますよね?



−− 確かに、ただでさえ「集まるな」とか言われていた時期でしたよね。

 田中 やっぱりそこが一番大きくて、どう対策して応援合戦をやってもいいのかと考えました。密を避けたり、声をみんなで一斉に出さないようにしたり、組体操のように接触する内容は避けるとか。あとは集団競技を削らざるを得ないのは苦渋の決断でしたね。でも、ゼロよりは50でもやった方がいいだろという思いでした。



−− 難しい所だったんですね。

 田中 あとは部活動行進を保護者に見せてあげたかったのはありますね。最後の引退試合をしないまま、保護者を呼べないまま終わっているので、そこは外せなかったですね。人数を減らして3年生の保護者だけで、コロナ対策をして実施しました。1、2年生の保護者には申し訳なかったです。今考えれば、オンライン配信すれば良かったなと思います。体育祭はできる方法を模索して取り組んでいたので、楽しかったですね。ウキウキしました。



−− 保護者や地域の人からは体育祭の開催に向けて、どんな反応がありましたか?

 田中 「やってほしい!」っていう保護者の声ばかりでした。ネガティブな声は耳に入ってないだけかもしれませんが、あまりなかったですね。


説得と連携の連続だった体育祭当日

−− それはプラスのエネルギーになりましたね。では当日開催してみての感想はいかがですか?

 田中 当日コンディションが悪いと予想されていたので、朝6時に体育科で集合して、天気予報をみながら話し合いました。その後、朝の校内放送で、「この競技とこの競技はしない」って発表しました。それにも関わらず、「いけんじゃん!」って思って、開会式後になってから「あの競技やります。この競技もやります」って発表しました(笑)



−−そうだったんですね。実はその時のことを個人的にすごく鮮明に覚えています。最初にやらないと決めたことを、その場の判断で途中から変えるのはなかなか難しいことだと思います。どうして行動することができましたか?

 田中 強気ですよね(笑)確かに体育科の中でも割れましたね、「最初に決めたんだから」という感じで。「でも、見てください、この雨雲レーダー。朝あったものが今ないですよ!!」て言って。9時、10時と何度もネットを見て、説得しました。「この競技やりたい、この競技も」って、多分あの時突っ走ってましたね。でも、他の先生方もやろうって言ってくださって、校長先生とかはやる気満々でした。



−− 他の先生方も柔軟に対応してくれたんですね。

 田中 放送係の松屋先生とは最初にスケジュールをブワーっと変更していたにも関わらず、またそれを元に戻して、放送してくれました。器具係の中原先生も、3分前までは障害物競争は徒競走にする予定だったのに、直前に「中原先生(障害物)いける!?」って確認して、「いこう!」っとすぐ反応してくれました(笑)

生徒への想いと自分自身への想いが重なった瞬間

−− たくさんの連携プレーで最後まで進めたのですね。そういえば最後の片付けが終わって、全体で集まった時に、涙を浮かべる場面がありましたがあれはどのような気持ちだったのでしょうか?

 田中 やっぱり3月からのコロナが大きいですね。半年間の彼らの無念さを考えると、「体育祭できて良かったね」という安堵感ですかね。



−− 安堵感ですか。

 田中 んーなんで涙が出たのかな。安堵感かな。「勝ったり泣いたりして涙をする経験が!」「心を動かす経験が!」って言いながら、お前が泣いとるやんって(笑)



−− 確かに(笑)あの時の涙って勝ち負けの涙ではなかったと思いますが、やはりコロナの半年間が大きかったですか?

 田中 半年間の無念さが、やっぱりそこにきていたな。ちょっとでも思い出に残すことができればと思いますし、それが僕らの使命だと思います。そういう意味では自分自身に「良かったね」という安堵感が大きいのかな。勝手に使命感に駆られていましたね。そもそも教員って「生徒と感動を共有したい」「一緒に成長していきたい」って思う人ばっかりなので、使命感に駆られると思います。なので、子どもらが成長する場面を見られるっていうのは幸せですよね。



−− 今話を聞いていて思ったのですが、もしかして半年間の無念さだけでなく、田中先生としても一緒に成長する機会が奪われたというか、生徒が輝いている姿を見る機会がなくなってしまった所にも気持ちが動いたのではないでしょうか。

 田中 絶対そうだと思います。やっぱり自分のこともシンクロしています。部活動で10年分の指導の集大成をぶつけられるチームや選手がいたので、その想いをぶつけられない半年間を僕は過ごしていました。実は家とかでうな垂れていて、その時は自分の子どもたちに助けられましたね。そういうのも全部ひっくるめてでしょうね。それはもう、勝手な私情なんですけど(笑)



−− それも大きなものだったと思います。柔道部員に対する想いも大きなもので、それと同じように他の生徒に対しても同様のものを感じていたのではないでしょうか。

 田中 そうですね。僕は3年に持ち上がったの初めてで、いつも1、2年生をうろちょろしてたんですよ。萩高校に来て11年目で初めて3学年を持って思い入れも強いんです。3年間体育を教えられると、可愛くてしょうがないですよね。めっちゃ仲良いです。だから、3年分の想いが強かったですね。



−− ありがとうございます。では、最後にメッセージをお願いします!

 田中 「誰かのためにしてあげたい」っていう気持ちが原動力だったんです。だから、できる方法を模索するというエネルギーに変っていったんですよね。前例にないことだから、生み出すエネルギーってすごいいるじゃないですか。生徒が笑顔になることを想像して取り組んでいましたね。結局は自分も大事なので自分も幸せにしたいし、みんなが喜んでいる姿を見て自分も満足したいと思いました。そういえば、この前の紺野美沙子さんも「自分のことを大切にしてほしい」って言ってましたね!僕は参加できなかったのですが(笑)



−− 笑顔にしたいっていう原動力があって、誰かの笑顔を見ること自体が田中先生の幸せだったんですね。その2つが重なって、今回の体育祭も無事に終えられることができたのではないでしょうか。ありがとうございました。

2020年11月13日(金)

美術館で「三輪龍氣生展」を鑑賞しました。

 11月2日(月)美術の授業で、「山口県立萩美術館・浦上記念館」で開催されている、「三輪龍氣生展」に行ってきました。今回鑑賞したのは、美術Ⅱを選択している3年生6名です。

 萩高等学校は、世界遺産の中に位置し、萩美術館へ片道徒歩15分で行くことができる恵まれた環境にあります。月曜開館のこの日、今年度初めて行くことができました。

 当日はあいにくの雨模様でしたが、まだ青い夏みかんがたわわに実る土壁の通りを美術館へ向かいました。

 美術館では新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策がされており、ルールに沿って無事入館することができました。

 生徒達はこれまで三輪龍氣生さんの作品に触れる機会がなく、「まずは素のままで観てみよう。その後で考えてみよう。知らなかったことを知って、自分の観方がどう変わったか。自分の内なる変化を観察してみよう。」と伝えました。真剣に聞く彼らに、考える三つのヒントを提案しました。

 ①制作年代から思いを馳せる~作者は何歳の時に作ったのだろうか。

 ②陶芸ならではの技法の特性と伝統に気付く~無限の可能性と制限

 ③作者の思いを知る~エピソードやインタビューを読む、聴く

 いよいよ鑑賞です。最初の展示室の「LOVE」や「淑女と紳士」の迫力に度肝を抜かれ…、次の部屋では「卑弥呼の書」や「愛壺」の金彩に目まいを覚え…、生徒達は思い思いの時間の流れの中で真剣に見入っていました。展示室の外では、「ぼくは、ずっとなりたいと思ってきたものがあるんだ」と語る龍氣生さんのインタビューにじっと聴き入る生徒もいました。

 予定の70分があっという間に過ぎ、最後に普通展示「街道絵の世界」にちなんだ「まちがいさがし」を楽しみ、記念品までいただいて、雨の中、帰路につきました。

 歩いて行けるところにある素晴らしい美術館!私達の近くにいるすごい作家さん!一度観ただけではわからないことが、何度も観るとわかってくる。あなたの答がみつかるかもしれない!「いつか、恋人と行くといいよ」と話しました。

 

 最後に生徒の感想を一部ご紹介します。

 『(龍氣生さんは)その人の中でこみ上げてくる何かを形にして、現実の世界に産み出して他人に見えるようにしていると感じた。』

 『見ていて頭が痛くなるぐらい、独特の世界観をもっていた。』

 『~あの多数の作品を一生かけてつくるということは、恋と一緒の類のものなのではないだろうか。』

 『この田舎の地で育っても、創造力はつきることはないのだと感動した。』

 『普段私は美術館に行くことがあまりありません。今日は授業として行ったけれど、また今度プライベートで行ってみたいと感じました。』

 数か月後にふるさとを巣立っていくかもしれない彼らは、特別の時間をいただきました。

 山口県立萩美術館・浦上記念館の皆様、どうもありがとうございました。

2020年11月12日(木)

10月18日 創立150周年記念行事を行いました④ 「記念植樹式」「萩高宣言除幕式」

この日の午前中の最後を飾ったのが、「記念植樹式」と「萩高宣言除幕式」。引き続き紺野さんにも御参加いただきました。

 まず、記念植樹式では、ミドリヨシノとコウライタチバナが植樹されました。萩にしか植生しないサクラであるミドリヨシノと、日本では笠山のみに植生するコウライタチバナの苗木は、いずれも非常に貴重なものです。昨年度、本校普通科の総合的な学習の時間「萩グローカル・ラーニング」の中でこの二つの木について研究したグループが、150周年の記念として校内に植樹することを提案し、萩市観光政策部の樹木医草野さんの御厚意によりその提案が実現しました。

 植樹式では,そのグループを代表して、3年次生長岡さん、中村君がミドリヨシノ、コウライタチバナについて、昨年度の研究を基に説明し、その後、紺野さんをはじめとする参加者の手で植樹されました。

 続いて、「萩高宣言」を彫った石碑の除幕式。これも新調された校旗と同様、150周年記念事業の寄付金により寄贈されたものです。紺野さん、野村同窓会長、石碑建造に御尽力いただいた上田墓石彫刻店の上田取締役、生徒会の岡村会長、石東くん、山縣さんの手で除幕がとりおこなわれました。

 これまでも様々な石碑、植樹に彩られていた本校の中庭に、新たな仲間が加わりました。当日、その意義を高らかに語ってくれた生徒会鎌田さんの御礼の言葉を、最後に掲載します。



 私の教室の窓の外では、毛利氏の三本の矢のような大きなヒマラヤスギが、天に向かってまっすぐと伸びています。それを目にすると、私たち萩高生はこれまでの150年間、皆で一致団結して自分たちの母校を守り続けてきたことを感じます。

 校内には100年以上も前に植えられた巨大な松やセンダンの木が植わっています。そんな萩高校の守り神のような木々たちのように、今日植樹したミドリヨシノやコウライタチバナが、これから続く萩高校の新たな歴史をずっと見守り続けてくれることを祈っています。

 私たちが萩高に植えられている木々を見て先輩たちに思いをはせているように、これから何世代も後の後輩たちが、今日植樹した木を見て萩高校の歴史について考えてくれると嬉しいです。

 また、この度は「萩高宣言」を刻んだ石碑をいただきました。デジタルの文字は指一本、操作一つで簡単に消すことができますが、石碑に刻まれた文字は、風雨にさらされても、何円も何百年も残り続けます。きっとこの石碑に刻まれている「萩高宣言」は、これからの萩高生の目標隣、より良い学校をつくるための大切な道しるべとなってくれるでしょう。

 本日、この植樹と、記念碑の設置に関わってくださった全ての方に感謝するとともに、ここに刻まれたものに恥じないよう、これからの学校生活を精一杯精進していきたいと思います。

2020年11月11日(水)

男子バスケ部激闘を制す ウインターカップ県予選会 男子バスケットボール部2回戦

10月31日に県内各地で開催されたバスケットボールウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)山口県予選。

 男子は過去の大会でベスト10に入ったためシードされ、2回戦からの登場です。

 相手は、1回戦を勝ち抜いてきた徳山高校


 すごい試合になりました。

 1ピリオドは一進一退。萩高がリードするも突き放せず僅差で終了します。

 2、3ピリオドでは、萩高が優位に試合を進め、10点差前後で萩高がリードしますが、なかなか突き放せません。


 4ピリオドの終盤、残り30秒くらいでしょうか、とうとう追い付かれ、初めてリードを許します。

 1点差の相手チームリードで、絶体絶命の状況。しかも、互いにファウル累計が4回を超え、以後のファウルは、相手にフリースローが与えられます。

 相手は、じっくりと時間をかけて攻めようとしますが、萩高の選手は落ち着いています。

 萩高のファウルによるフリースローで相手に追加点を奪われタイムアウト、残り11秒で2点ビハインドになり、萩高ボールで、最後の1プレーに入ります。

 残り4秒となった頃でしょうか、萩高2点ビハインドの場面で、萩高の生徒が打とうとしたスリーポイントシュートを相手チームがファウルして、3本のフリースローが萩高へ。

 3本入れば逆転、2本で同点。2本外して1本ならゲームセットです。


さあ、どうなる。シューターは又野君。一本目は外してしまいます。絶体絶命。

 2本目は決めて1点差。3本目も決めて同点。延長戦へ。

 最終的には、70対63で勝利をすることができました。


第4ピリオドの終盤、このわずか数秒の間の両校の戦術のぶつかり合い。

 その間、落ち着いている両校の生徒の姿に感動しました。


翌日の下関工科高校戦に敗れ、2度目のベスト8は逃してしまいましたが、そうそうできない緊張感のある試合を経験して、また一つ力強くなったように感じました。

2020年11月10日(火)

なんでも鑑定団KRY版、ご覧になった皆さま ありがとうございました。(ピンクTシャツの謎)

10月31日(土)にKRY山口放送をご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 MCの石田靖さんが、萩高生の誠実で純粋なところを引き出していただき、とても楽しい番組だったのではないでしょうか。あわせて、萩の街の魅力も全県に発信できたのではないかと思います。

 コロナ禍の中、高校生の元気を発信し、皆様に明るい話題を提供できたとしたら幸いです。

 明るいというか、目がチカチカするようなショッキングピンクのTシャツを着た校長先生の姿も話題になっているようです。先日、オンラインで開催された東京の同窓会(東京指月会)でも、ある同窓生の方が、「ピンク校長!」と、まるで、ピンク映画のように呼ばれたとのこと。

 

 校長先生の名誉のために、一応ご報告します。

 実は、収録当日、次のようなやりとりがあったんです。

MC石田さん

 「校長、なんでまた、派手なTシャツに着替えて・・・」

校長先生

 「はい、このTシャツは、新型コロナウイルスでいろんな行事が中止になる中、全校生徒が一丸になってがんばろうという目的で作ったものなんです。生徒がデザインしたもので、クラスごとに色違いになっているんです。ここが、夏みかんになってて、、。今日は、このTシャツを着て、生徒を応援します!」


この美談が、その後の生徒会のみなさんの発表とトークが、余程よかったのでしょう。丸々カットされ、「何故、校長がピンクのTシャツに着替えたのか」という謎だけが残ってしまったのです。


校長先生も、嫌な予感がしたのか、収録直後から、「カットされて、ただの派手な校長で終わってしまいそう」と心配していましたが、その通りになってしまいました。(笑)


 また、校長先生のところには、県内の別の高校の校長先生からも、「高校生の元気が伝わってよかった」という電話がたくさんあったそうですが、中には、次のようなものも。。。。。

 「なんで、赤いちゃんちゃんこに、ちょんまげ、猿のお面で、豊臣秀吉です~って、出ればよかったのに。それができるのは、竹村校長だけやぞ!」


どうやら、うちの校長は、校長先生方の中でも人気者みたいです。

 というわけで、今回の添付画像は、なんでも鑑定団の名場面を、MC石田靖さんの名ツッコミと、

 ピンク校長を中心にお送りします!

2020年11月10日(火)

10月18日 創立150周年記念行事を行いました③ 「紺野美沙子さんトークショー」

「校旗等授与式」「萩高宣言披露」が終わり、いよいよメインイベントである「紺野美沙子さんトークショー」が開演。紺野さんが入場されると、それまでの厳粛な雰囲気は一転、華やかなムードに変わります。これぞ、名女優のなせる技でしょう。

 奈古分校小野生徒会長の歓迎の言葉に続く、NHK山口窪川局長の御挨拶では、「もう一度生まれ変わるなら、この萩に生まれ、萩高校で高校生活を送りたい」という、本校への最大級の賛辞をいただきました。その後は、今回のトークショーのためにNHKが特別に編集してくださった、紺野さんのデビュー作であり、萩市を舞台に収録されたNHK朝の連続テレビ小説「虹を織る」のダイジェスト版視聴。続いて、現役萩高生の廣兼・岡村新旧生徒会長、萩高校同窓生を代表して野村同窓会長、同じく同窓生である本校体育教員の青木先生がパネラーとして登場。紺野さんの進行で楽しくも意義深いトークが展開されました。 

 トークショーの始まりは、「萩高校の魅力を漢字4文字で表現すると?」という紺野さんの問い。それに対して青木先生は、「多才満載」と答え、Tシャツやクリアファイルをデザインした生徒や、全国トップレベルである競歩の選手、モザイク壁画を制作した奈古分校の生徒を紹介し、萩高校本校・奈古分校の魅力をしっかり紹介してくれました。

 そのほか、「現在・昔の萩高生のデートスポット」、「萩高生のソウルフードは、どんどんの肉うどん?」など盛りだくさんの話題でトークは続き、会場の生徒も思わず引き込まれる素敵な時間となりました。

 終わりには、紺野さんから「自分が自分の応援団長になろう!」というメッセージをいただき、さらに「この地球に命を受けて生まれることの奇跡」を謳った素晴らしい朗読(井上ひさし「きらめく星座」から)まで御披露いただきました。

 生徒たちの心にも一生の思い出として残ったことでしょう。紺野さんの退場の際には会場が割れんばかりの盛大な拍手が、いつまでも続いていました。

2020年11月9日(月)

東京指月会 オンライン同窓会

~この先輩にして、この後輩あり。先輩もチャレンジャー~

萩高校には、指月会という同窓生で構成される組織があり、毎年8月8日には、88会という同窓会総会を萩で開催しています。このほか、各地の同窓会活動も盛んで、これは、萩高校のみなさんは、将来、それぞれの地域で、近くに、みなさんを助けてくださる先輩方がいるということで、とても心強い限りです。


 昨年度は、4月には大阪指月会が大阪で、6月には東海、7月には広島、9月には九州、10月には山口と東京、11月には下関(巴城会)と各地の支部組織(宇部地区にも志都岐会があります。)が、それぞれの地域で同窓会を開催し、学校からは校長先生と同窓会担当の教員が出席して、学校の様子を紹介しています。


 今年は、残念なことに、コロナ禍のため、88会をはじめ、ほとんどの総会が中止になりました。

 そうした中、10月24日、東京指月会は、オンラインで同窓会総会を開催しました。

 

 特に、東京指月会では、4年に一度のオリンピックイヤーに、萩商工、萩光塩学院の同窓会と3校の合同の同窓会を行っており、今年度は、その合同同窓会の年で、それぞれの学校の同窓生のみなさんも加わり、大変賑やかな会となりました。


 オンライン同窓会では、東京指月会会長の陽捷行会長が「共生・連携・継承」と題した講演、野村興兒指月会会長と兼原信克同志社大学教授による対談「松陰先生と令和日本」、世代間対話「未来リーダー大いに語り、現役世代大いに応える」では、在京の大学生4人が今の生活や将来の夢を語り、40代~90代の先輩会員6名がアドバイスを行うなど、とてもアカデミックで、高校を卒業したばかりの萩高卒業の大学生が堂々と夢を語り、大きく年の離れた先輩が、学生に助言する温かい雰囲気には感動さえ覚えました。

 その後、萩高校については、世代ごとのグループに分かれて、恩師の先生も交えたオンラインでの懇親会を行いました。終了時刻がすぎても、懐かしい思い出話に花が咲いているようでした。


こうした形での開催を継続した高校は、おそらく県内でもないのではないでしょうか。

 萩高校でも、コロナ禍の中、工夫しながらいろいろな取り組みにチャレンジしてますが、先輩方もすごいですね。


 追記:オンラインの同窓会では、多くの方から、「なんでも鑑定団」の出演について、「現役高校生の堂々とした姿が誇らしかった」、「友人はわざわざ電話を掛けてきて、「お前の母校はすごいなぁ」と言われ、大変嬉しかった」など、お褒めのお言葉をたくさんいただきました。

2020年11月9日(月)

「はぎたん第2回開催!」

 10月24日に、はぎたんの第2回目をオンラインで実施。今回は7名の慶應生の方々に指導していただきました。2回目の今回はテーマ設定について1on1で進めました。

 最初はグループトークでテーマの確認。今回初めてのオンラインでの開催で、高校生は自宅からzoomを接続して参加。はじめに前回のテーマ設定の課題を小グループで共有しました。「具体的にはどんなものか?」「それは誰に向けて行うのか?」など大学生からの質問で、テーマをさらに深ぼる方法が見つかったのではないでしょうか。

 後半は1on1でじっくり対話。1on1は大学生と高校生が一対一で話します。なんと1人あたり30分も時間が設けられ、自分のテーマについてじっくりとフィードバックを受けれます。1on1を受けていない間はテーマに関するマインドマップを作成し、テーマを広げました。マップを作成中にも「テーマが変わりそうだ」という参加者も現れ、熱心に取り組んでいました。

 オンラインでのコミュニケーションは慣れるまでは難しい部分もありますが、大学生の皆さんの雰囲気づくりと、参加者もはぎたんに慣れてきたことで、自由なやりとりが生まれました。例えば、誰かが自分のテーマを共有すると、大学生だけでなく他の高校生からも「こんな場所があるよ!」と情報提供がありました。他にも、長時間の作業にも関わらず、思わず「楽しい」と本音が出てしまう人も!

 はぎたん終了後のスタッフミーティングを実施。「テーマ設定が面白い!」「もう大学生いらないのでは?笑」と高校生のポテンシャルの高さに大学生も驚いていました。

 次回は11月21日に開催です。この回では、鈴寛ゼミの皆さんが来萩されます!こんな貴重な体験はなかなかできるものではありません。はぎたんにまだ参加したことのない人、気になる人はぜひ参加しましょう!

2020年11月6日(金)

「萩大学開校!?大学出張講義を開催」

 10月21日に中国・九州地方内の大学の先生方のご協力のもと、萩高校で大学出張講義を開催しました。文学・人文、外国語・国際関係、法学など全13分野に別れて校内で講義が開かれ、生徒たちは希望する講義に参加しました。オンライン講義や、グループワーク、DVDを活用した講義など、普段と異なる内容や先生で、生徒たちは緊張を見せつつも真剣に講義を聞きました。この日だけ萩高校が大学になったような雰囲気でした。

大学レベルの講義に生徒は前のめりに。理論の説明、実際に起きた事件、大学卒業後の職業についてなど、講義ごとに多様なトピックが取り上げられました。初めて聞く専門的な話に生徒は興味津々でした。

講義後の質疑応答の時間では、率直な質問も。「将来希望する職業に付くために今どうすればいいか」「勉強への取り組み方の悩みがある」など、未来の先生に尋ねました。今抱えている悩みに、具体的な返答をもらい質問した生徒もすっきりした表情を見せていました。

 13名の先生方、ありがとうございました。

2020年11月5日(木)

全国高等学校陸上競技大会を終えて

 10月23日(金)広島県広域運動公園で開催された全国高等学校陸上競技大会に男子5000mWの三名の選手が出場しました。参加標準記録をクリアし、全国ランキング40位以内の選手に参加資格があたえられるレベルの高いこの大会で、勇猛果敢に日本一を目指した三人を誇らしく思います。そして、応援していただいたすべての方に心から感謝いたします。


3年 末成壮司(むつみ中出身 5000mW 10位 19年振りに山口県高校新記録樹立)

 このような状況下で、全国高等学校陸上競技大会に出場できたことに、心から感謝しています。そして、私たちが恵まれた環境の中で部活動を続けてこられたのだということを実感しています。

 今回、この全国大会に三人も出場できたことは、とてもうれしいことでしたし、心強くもありました。全員が自己ベストを更新し、全国大会で勝負するという貴重な経験をすることができました。2月のU20の大会では、さらに上の順位を目指していきます。たくさんの応援ありがとうございました。

2年 福永伸之介(萩西中出身 5000mW 25位 )

 コロナ禍で多くの大会が中止となり、例年とは違った全国大会で人数も制限された中、出場できたこと、そして萩高から5000mWで三人が日本一を目指して戦ったことは、私にとってこれからの人生ではもう経験できないような貴重な経験でした。スタジアムの中に入った時からの1分、1秒のどの時の感動も忘れることはありません。来年もこの舞台で活躍できるよう頑張ります。

2年 秋本雄一朗(国府中出身 5000mW 34位)

 中学のころから目標にしてきた全国大会に出場が決まり、うれしさと達成感で胸がいっぱいになりました。レース中はどの選手もとても速く、その中で自分がレースをしていると思うと、楽しくて感動が止まらず、萩に帰り着くまで興奮が冷めませんでした。今は、来年も絶対に全国大会に出場したいという気持ちで、やる気に満ちています。順位は34位でしたがベストを尽くすことができて本当によかったです。

2020年11月4日(水)

令和2年度山口県体育大会陸上競技(高等学校の部)結果報告

10月23日(金)、24日(土)の2日間、標記大会が維新みらいふスタジアムにて行われました。今シーズン最後のトラックでの対校戦でした。男子はトラックの部で第2位、総合で第5位、女子は総合で第7位を獲得しました。少し寒いくらいの気候の中、自己ベストを更新した部員もたくさんおり、マネージャーも含めて陸上部全員が全力を出し切ることができました。ご家族の方々のご支援・ご声援、ならびに萩高校陸上部を応援してくださっている全ての皆様、本当にありがとうございました。結果は以下の通りです。


<結果> 8位入賞一覧

 男子総合 第5位  男子トラックの部 第2位

 男子110mH   第1位 長田航輝

 男子400mH   第4位 河村恵杜  第5位 吉屋正義

 男子5000mW  第1位 野村奏太  第2位 野村洸太

 男子4×100mR 第8位 阿座上佳祐、吉屋正義、河村恵杜、烏田慶生

 男子4×400mR 第4位 吉屋正義、河村恵杜、吹上結斗、湯本悠希

 男子砲丸投     第6位 宮川祥


 女子総合 第7位  

 女子100mH   第3位 西村羽未

 女子400mH   第2位 西村羽未

 女子三段跳     第6位 伊藤陽香

 女子砲丸投     第4位 白井友結


〇男子110mH第1位 長田航輝

 今回の大会は向かい風のレースとなり、自分が目標としていたタイムには遠くおよびませんでしたが、なんとか走り切ることができてよかったです。これからの練習では、向かい風でも勝負ができるようにしっかりと頑張りたいと思います。


〇女子100mH第3位&400mH第2位 西村羽未

 今回の大会をとおして、来シーズンに向けての改善点を見つけることができました。400mHでは、技術だけではなく最後までしっかり走り切ることができるような走力をつけていきたいと思いました。そのために、これからの冬季練習で走り込みをして、来シーズンでベストを大幅に更新できるように、仲間とともに頑張りたいです。

2020年11月2日(月)

10月18日 創立150周年記念行事を行いました② 「会場を彩ってくれたのは…。」

「校旗等授与式・萩高宣言披露」「紺野美沙子さんトークショー」を行った体育館に文字通り花を添えてくれたのは、奈古分校の生徒たちでした。

 まず、ステージ周辺には、奈古分校の生徒たちが育てた美しい花を所狭しと飾りました。飾ったのは、「ジニア」という花。赤色のジニアは、萩市の花である「ツバキ」を、また橙色のジニアは萩市の象徴ともいえる「ナツミカン」をイメージしたものです。奈古分校は、農業に関する学科のあった奈古高校の流れを汲んでおり、総合学科となった今も、農業の授業を多く行っています。丹精込めて育てた花の美しさは、紺野さんをはじめ、来場された方々の心を明るくしてくれたことでしょう。

 また、この日の一番のサプライズは、紺野さんのデビュー作「虹を織る」のポスターを基に奈古分校美術部の生徒たちが作成した巨大モザイク壁画でした。萩市の藍場川沿いで自転車に乗る紺野さんの姿は、なんと38,400ものパーツからなり、12名の美術部員が6月から地道に作成を続けてくれました。その大きさ、見事さには紺野さんもびっくり。トークショー終了後には、奈古分校の生徒と一緒に壁画の前で記念撮影も行ってくださいました。

 会場の明るく、華やかな雰囲気をつくってくれた奈古分校の生徒の皆さん、それを御指導くださった先生方、本当にありがとうございました。

2020年11月2日(月)

サッカー愛好会が選手権予選に出場しました

 本校を含む長北地区の公立高校には、サッカー部がありません。本校では、昨年度からサッカーを頑張りたいと思う生徒が、自主的な活動としてサッカー愛好会を設立し、萩市サッカー協会の御支援・御指導を受けながら活動を続けています。

 そのサッカー愛好会が、この度、第99回全国高等学校サッカー選手権大会山口県大会に出場、10月25日に初戦で高川学園と対戦しました。

 相手は、全国大会常連、Jリーガーも輩出する強豪校です。当然、試合開始早々、激しい攻撃を受けますが、愛好会の選手たちは、ひるむことなく、必死に守ります。前半戦は、かなりの時間まで0-1と緊迫した点差でゲームが進み、相手のシュートを止めるたび、応援団もわき上がりました。

 もちろん、地力の差はどうしようもなく、次第に失点を積み重ねてしまいますが、選手たちは下を向くことなく最後までボールを追いかけ、守り続けました。0-19で敗れはしましたが、記念すべき初の大会で優勝候補を相手に戦う姿勢を見せ続けたその姿は、歴史に大きな一歩を刻んだと思います。

 最後まで全力で戦ってくださった高川学園の皆様、当日の指揮も含め、御指導・御支援をいただいた萩市サッカー協会の皆様、本当にありがとうございました。

2020年11月2日(月)

萩高校次の全国ネットは、こちらです!!NHK「ごごナマ」11月5日 13:40~14:00

 先日の創立150周年記念事業として実施した「紺野美沙子さんトークショー」でご来校いただいた

紺野美沙子さんが、11月5日(木) 午後1:40から放送のNHK総合テレビの生番組「ごごなま」に出演され、萩高校訪問を紹介してくださるそうです。

 さて、どんな風に紹介してくださるのか、とても楽しみですね。


 以下の記事、1枚目2枚目の画像は、NHKのホームページから。


▽紺野美沙子さん。朝ドラデビューから40年。舞台となった山口県萩市を今訪ねて募る思い。高見山に憧れた少女時代から今も変わらぬ相撲愛。舞台では相撲部屋の女将に。おひとり様で楽しむ豪華朝ごはんと晩酌。

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