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御挨拶
校長 山本 泰之
このたびは、山口県立萩高等学校本校および奈古分校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本校(以下「本校」といいます)は、維新胎動の地・萩に位置し、藩校明倫館の流れを汲む全国有数の歴史と伝統を誇る学校です。創立155年を迎え、これまでに3万3千名を超える卒業生が各界で活躍しています。
本校は世界遺産「萩城下町」の中に位置し、「世界遺産のまちで育む、地域や社会に貢献するリーダーの育成」をコンセプトに、地域とともにある学校づくりを進めています。具体的には、「コミュニティ・スクール」の取り組みや、地域を教材とした課題解決型学習「萩グローカル・ラーニング(HGL)」、さらには生徒一人ひとりの進路実現に向けた計画的・系統的な進路指導「Look Up」など、生徒の主体性を重んじ、探究力を育む教育活動を積極的に展開しています。
中でも、今年度から新たに設置した「文理探究科」では、2年次から「人文社会科学科」「自然科学科」に分かれ、質の高い教科学習や探究活動(「アクティブ・リサーチ」「課題研究」)、大学との連携を通じて、思考力・判断力・表現力といった、大学入試や社会で求められる力の育成に努めています。
こうした新たな挑戦は成果として現れており、令和5年度には、山口県高等学校等探究学習成果発表会において自然科学科2年次生の数学班が研究した「砂の魅せる世界~砂の稜線~」が最優秀賞を受賞しました。また、同研究は上位大会である第26回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会でも優秀賞に輝きました。さらに、令和6年度の部活動においては、陸上部、合唱部が全国大会へ出場し、文芸新聞部もぎふ総合文化祭に参加しました。中国大会には、陸上部、柔道部、合唱部に加え、剣道部も出場を果たし、学校全体に活気をもたらしています。
一方、阿武町に位置する奈古分校は、全国でも珍しい総合学科の分校です。農業や生活に関する多様な科目を学べることに加え、1年次の「産業社会と人間」、2年次の「SOCCA」、3年次の「ドリカム」といったキャリア教育を通じて、自身の将来について深く考え、未来を生き抜く力を育む教育活動を推進しています。
また、地域との連携にも積極的に取り組んでおり、鳴き砂で知られる清ヶ浜の清掃活動や、近隣の保育園・小中学校との農業を通じた交流学習など、地域の活性化に貢献する教育を通して、郷土への誇りと愛着を育んでいます。
こうした本校および奈古分校の生徒の取り組みや元気な姿を、在校生・保護者の皆様はもとより、中学生や地域の皆様、全国でご活躍中の同窓生の皆様にもお届けしたいと考えています。中学生の皆さんには、本校の学びや学校行事を知っていただき、進路選択の一助としていただくとともに、生き生きと活躍する先輩の姿から高校生活への夢を膨らませていただければ幸いです。地域の皆様や同窓生の皆様におかれましても、真剣に学業や部活動に取り組む萩高生の姿にご自身の青春を重ねていただき、温かいご声援を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、教職員一同、萩高生が夢や目標を実現し、充実した高校生活を送れるよう全力で支援してまいります。今後ともご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。