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           御挨拶                   

 山口県立萩高等学校の本校及び奈古分校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 維新胎動の地に位置する萩高等学校の本校(以下「本校」という。)は、藩校明倫館の流れを汲み、創立154年目を迎える歴史と伝統のある学校であり、三万三千名を超える卒業生が各界で活躍しておられます。

 また、本校は、世界遺産「萩城下町」の中に位置し、「世界遺産のまちで育む、地域や社会に貢献するリーダーたる人材の育成」をコンセプトに、地域とともにある学校づくりを進める「コミュニティ・スクール」の取組や、地域を素材とする課題解決型学習である「萩グローカル・ラーニング(HGL)」、生徒一人ひとりの希望進路の実現に向けて計画的・系統的な進路指導を展開する「Look Up」など、生徒の主体性を尊重し、探究力を育む取組に積極的にチャレンジしています。

 とりわけ、県北部地域唯一である「探究科」は、2年次からの「人文社会科学科」「自然科学科」で進められる探究活動(「アクティブ・リサーチ」、「課題研究」)や大学連携の取組等を通して、思考力・判断力・表現力など、大学入試やこれからの社会で求められる資質・能力の伸長を図っています。

 伝統を受け継ぎながらもこうした新たなチャレンジは実を結び、令和5年度山口県高等学校等探究学習成果発表会(令和6年3月10日)において、自然科学科2年次生の数学班が研究した「砂の魅せる世界~砂の稜線~」が県一位である最優秀賞を獲得するなど、大きな成果として表れています。また、令和5年度における部活動の実績では、全国大会に、陸上部、柔道部、合唱部が出場し、中国大会へは、陸上部、柔道部、合唱部に加え、剣道部、テニス部、新聞・文芸部が出場するなど、学校全体に活気を与えています。

 一方、阿武町に位置する奈古分校は、全国でも珍しい総合学科の分校として、農業や生活に関する幅広い科目を学ぶことができるとともに、総合学科ならではの授業である「産業社会と人間」(1年次)や、総合的な探究の時間である「SOCCA」(2年次)、「ドリカム」(3年次)など、充実したキャリア教育を通して、自分の将来について考え、未来を生き抜いていくための力を培う取組を進めています。

 また、地域の関係機関と連携し、鳴き砂で有名な清ヶ浜の清掃活動や近隣の保育園や小・中学校等の子どもたちと農業を通じた交流学習を行うなど、地域の活性化に貢献する取組を積極的に取り入れ、郷土への誇りや愛着を育み、豊かな学びや育ちを実現する教育を推進しています。

 こうした本校や奈古分校の生徒の取組や元気を、在校生や保護者の皆様はもとより、中学生の皆さんや地域の皆様、全国で御活躍の本校同窓生の皆様方へ、お届けしたいと考えています。中学生の皆さんにおかれましては、萩高等学校での学習内容や学校行事などの教育活動にふれ、進路選択の参考にしていただくだけでなく、生き生きとした先輩の姿から高校生活への夢を膨らませてください。また、地域の皆様や同窓生の皆様におかれましては、学びや部活動に一心不乱に打ち込む生徒の姿に御自身の青春時代を重ねられ、萩高生への励ましのお言葉をかけていただければ幸甚に存じます。

 結びに、教職員一同、萩高生の夢や目標の実現に向けて全力で支援していきますので、今後とも、御理解・御協力をお願いいたします。

  令和6年(2024年)4月1日

                                   山口県立萩高等学校 校長 岩崎和弘